モーターの始動電流を記録する
現場の困りごと

- モーターを交換したら、モーターが始動時にブレーカーが落ちるようになった
- 容量が大きいブレーカーに交換したいが、お客さまへの説明がむずかしい
GENNECT Crossで解決!
- 交換工事前後でモーターの始動電流を記録しましょう
- 報告書にまとめることにより、お客さまとのトラブルが少なくなります


省エネを考慮したモーターは始動電流が大きい傾向
省エネ目的のために、使用中のモーターを消費電力の低いモーターに置き換える工事があります。 省エネ効果が大きく、費用対効果も大きいことが、モーターの置き換えの工事件数が多くなっている理由でしょう。
省エネ効果の高いモーターは従来のモーターと比較して始動電流が大きくなる傾向にあります。 モーターがつながっているブレーカー容量に十分な余裕がなければ、モーター始動時にブレーカーが落ちてしまいます。
設置工事するとき、他の機械が止まっているので、ブレーカー容量に余裕があるかもしれません。 しかし、工場が実稼働状態なら負荷が高くなり、ブレーカーが落ちてしまいます。
工事前後の始動電流を記録して報告書にまとめる
交換前のモーターと、新しく設置したモーターの始動電流を記録しておくことで、説得力がある報告書を作成できます。
ここでは、CM4375-50の測定例を紹介します。 計測器により操作方法が異なりますので、詳しくは計測器の取扱説明書をご覧ください。
CM4375-50の始動電流の測定方法
1
モーターの電源を切る
2
ロータリースイッチを回し、「電流測定ファンクション」を選択する
必要に応じて、レンジを切り替えてください
3
CM4375-50をモーターの電源線にクランプする
4
[MAX/MIN PEAK]ボタンを1秒押して、INRUSH測定モードに入る
画面上に「INRUSH」と表示され、モーターの始動電流を待っている状態になります
5
モーターの電源を入れる
始動電流を検知して、そのときの実効値、ピーク値が表示されます
CM4375-50の内部メモリには、2つの始動電流の波形データが保存できます。 それより前の波形データは上書きされ消去されます。
必要な波形データはGENNECT Crossに転送してください。
CM4375-50の内部メモリには、2つの始動電流の波形データが保存できます。 それより前の波形データは上書きされ消去されます。
必要な波形データはGENNECT Crossに転送してください。
6
GENNECT Crossで始動電流の波形を見る
事前に負荷電流の変動を記録することも効果的
GENNECT Crossのロギング機能を使うと、実稼働状態の負荷電流の変動を記録でき、最大値と最小値を得ることができます。
負荷電流の傾向を知ると、そのブレーカーにどれくらい余裕があるかがわかります。 工事前からブレーカーの交換の必要性を検討でき、より確実な工事ができます。

使用するGENNECT Crossの機能
対応計測器
ワイヤレスアダプタ Z3210 (オプション) 対応機種
※ 計測器にワイヤレスアダプタ Z3210(オプション)を接続してBluetooth® 通信をします。
Bluetooth®通信機能内蔵機種
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