イベント記録
- しきい値と比較して異常を検出したとき、「イベントが発生した」と判定します。
イベント毎に、発生時刻、停止時刻、その期間の最大値を記録します - 最大16台分のイベント記録データを時系列グラフに表示します
- 漏れ電流の発生の記録に最適

活用事例
特長
いつどのようなイベントが発生したか一目瞭然
あらかじめ設定した、しきい値と比較して異常を判定します。
その時の、発生時刻、停止時刻、測定値の最大値をグラフに表示できます。

短時間の変化も取りこぼさない
ACリーククランプメータCM4001の場合で説明します。
CM4001は100ms毎 (50Hzの場合は5波長分、60Hzの場合は6波長分) に波形を実効値に演算しています。
100ms毎にその実効値としきい値を比較して、イベント発生を時間的なギャップなく判定します。
だから、間欠漏電のような短時間の変化も取りこぼすことなく、記録できます。

イベント記録機能は、100ms毎のイベントを記録するのではなく、最小時間単位1秒で記録します。
つまり、1秒内にある10個の実行値から、イベントが1つでも検出されると、その1秒をイベントが発生した期間と記録します。
次の1秒にも連続したイベントが発生しているなら、それは1つのイベントとして数えられます。

1つのイベントに対して、
- イベント発生時間
- イベント終了時間
- イベント期間の最大値(100ms毎の実行値の最大値)
を記録しています。
複数台のイベント記録データを比較して原因を追究
複数箇所で記録したイベントデータの時間軸を合わせて、グラフ表示できます。
もし、同時刻に複数の箇所でイベントが発生しているなら、それらは相関があるイベントと考えられます。
最大16台分のイベント記録データを比較できます。

間欠漏電の探査の場合、配電ブレーカや分岐ブレーカにそれぞれ漏れ電流用クランプ電流計を設置して、イベントを記録します。 各クランプ電流計が記録したイベントデータをグラフ表示することにより、漏れ電流の経路を考察できます。
記録中はスマートフォンを現場に置く必要はありません
記録中は計測器単体で記録していますので、GENNECT Crossへの接続の必要はありません。
記録を終了してから、GENNECT Crossに記録データをまとめて転送します。
この特長により、
- 長時間測定するとき、計測器とともにスマートフォンやタブレットを現場に置く必要はありません
- 測定箇所が離れていても、1つのグラフにまとまります
操作は簡単。
イベント記録機能は次の手順で操作します。
- GENNECT Crossでしきい値と記録時間を設定する
- 計測器を設置する
- GENNECT Crossの「記録開始」ボタンをタップして、記録を開始する
- 記録を開始すると、計測器をGENNECT Crossに接続する必要はありません
- もし計測器がイベントを検知すると、計測器のLCD表示が赤く光ります
- 記録が終了したら、計測器をGENNECT Crossに再接続して、記録データを回収します

操作方法
仕様
計測器の同時接続数 | 1台 |
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記録設定 |
|
データインポート | 計測器内のイベントデータを全て取り込む |
イベント詳細表示 |
|
対応計測器
ワイヤレスアダプタ Z3210 (オプション) 対応機種
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